ご挨拶
ポストコロナ事業のホームページの開設にあたり、琉球大学医学部を代表して、一言ご挨拶を申し上げます。
沖縄県は全国で5番目に島嶼の数が多い都道府県であり、離島や僻地における医師の不足は沖縄県の医療行政における長年の懸案です。この問題を解決するために、本医学科では、2009年から、沖縄県の修学資金制度のもとで、地域枠の学生の受け入れを開始し、沖縄県の地域医療に従事する総合医を養成してきました。現在、地域枠の第1期生は卒後9年目の医師になっていて、ようやく地域医療への本格的な貢献が始まったところです。
2022年夏、佐賀大学医学科と共同で申請した文科省のポストコロナ事業が採択されました。この事業は、医学教育プログラムを新規に立ち上げて、総合診療や救急医療に対応出来る優れた医師を育成することを目指した7年間の事業です。
今月、本医学科において、本事業を担う特命教授の採用が決定しました。さらに、本医学科では、医学教育企画室長と医学部長補佐を新規に採用したり、教育に従事する教員を新たに確保したり、事務補佐員を増員したりして、実施体制の強化を図っています。本事業により、我が国の模範となる医学教育プログラムが開発され、沖縄県や佐賀県のみならず全国の地域医療のさらなる充実が図られることを祈念しています。
2023年4月琉球大学医学部長
筒井 正人