こだわりの病歴 臨床推論シリーズ

こだわりの病歴 臨床推論シリーズ

この動画シリーズは、文部科学省の「ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業」である琉球大学・佐賀大学の「島医者・山医者・里医者育成プロジェクト」の一環として作成されました。(https://postcorona.skr.u-ryukyu.ac.jp/)
離島へき地で勤務することになる地域枠学生や総合診療志望の方だけでなく、幅広い学生に視聴してほしい内容です。患者さんは、話を聞かない、聴診器も当てない、検査ばかりする・薬を沢山出す医者にはネガティブなイメージを持つと思います。患者さんの困っていることに真摯に向き合う意味で病歴聴取・診察はもちろん重要ですが、病歴は単に聞いていればよいという訳ではありません。「攻めの問診」をすることにより診断できることをお伝えしたいと思います。
問診はどの科に進んだとしても必要となる基礎です。病歴のコツを症例ベースで解説していきます。
臨床的内容なので、低学年には難しいかと思います。臨床実習が始まる4年生以降、ぜひ活用してほしいと思います。

金城紀与史
医学教育企画室
2024年9月

01_Introduction

第1回 イントロダクション
病歴の基本の形
映像が見えるような病歴を取る!ことを目標にしよう

02_主訴

第2回 主訴
病歴の冒頭、「主訴」を解説します

03_現病歴 その1

第3回 現病歴その1
現病歴の基本形 時系列で記載する!

04_現病歴 その2

第4回 現病歴その2
陽性症状と陰性症状:主訴の症状にどんな症状が伴っているのか、いないのか、にこだわってみよう

05_現病歴 その3

第5回 現病歴その3
現病歴を充実させるためのツールOPQRST. 今回はO(Onset)を取り上げます

06_現病歴 その4

第6回 現病歴その4
現病歴を充実させるためのツールOPQRST. 今回はO(Onset)を突然、急性、亜急性、慢性に分けることを意識して聴取しましょう

07_現病歴 その5

第7回 現病歴その5
現病歴を充実させるためのツールOPQRST. 今回はQ(Quality)を取り上げます

08_現病歴 その6

第8回 現病歴その6
現病歴を充実させるためのツールOPQRST. 今回はQ(Quantity)を取り上げます

09_現病歴 その7

第9回 現病歴その7
現病歴を充実させるためのツールOPQRST. 今回はP(Palliative & Provocative Factors)を取り上げます

10_現病歴 その8

第10回 現病歴その8
現病歴を充実させるためのツールOPQRST. 今回はR(Region、Radiation)を取り上げます

11_現病歴 その9

第11回 現病歴その9
現病歴を充実させるためのツールOPQRST. 今回はS(associated Symptoms)を取り上げます

12_現病歴 その10

第12回 現病歴その10
現病歴を充実させるためのツールOPQRST. 今回はT(Time course)を取り上げます

13_現病歴 その11

第13回 現病歴その11
現病歴を充実させるためのツールOPQRST. 今回はT(Time course)の続き、T(Timing, Trigger)を取り上げます

14_現病歴 その12

第14回 現病歴その12
現病歴を充実させるためのツール、レッドフラグを取り上げて見逃しを減らします

15_現病歴 その13

第15回 現病歴その13
問診の仕方がわからないあなたのために、鑑別診断をあげ、それに沿った問診を行う方法を紹介します

16_現病歴 その14

第16回 現病歴その14
OPQRST以外の方法で現病歴を充実させる方法を紹介します
さらに病歴を聴取した段階で、情報の交通整理の方法についても触れます

17_既往歴 その1

第17回 既往歴その1
既往歴の第1回、なにを聞くべきか、どのように聞くべきか、を取り上げます

18_既往歴 その2

第18回 既往歴その2
センシティブな項目の聞き方の工夫、予防接種や検診受診歴について取り上げます

19_既往歴 その3

第19回 既往歴その3
既往歴を聴取した時点で、疾患リスクの重みづけが影響して現病歴の見え方が変わることがあることを解説します

20_既往歴 その4

第20回 既往歴その4
既往歴と現病歴につながりがないかという視点で、鑑別を広げる方法を解説します

21_既往歴 その5

第21回 既往歴その5
既往歴のパターンや違和感から鑑別診断を広げる方法を解説します

22_既往歴 その6

第22回 既往歴その6
既往歴を毎回聞くべきなのだろうか、こだわるべき状況はいつなのか、について解説します

23_薬剤歴

第23回 薬剤歴
薬剤歴を聞くことで、薬剤関連の事象ではないか、検討する方法を紹介します

24_アレルギー歴

第24回 アレルギー歴
アレルギー歴を聴取するポイント:本当にアレルギーなんだろうか、にこだわって聴取しましょう

25_社会生活歴(1)

第25回 社会生活歴その1
喫煙・飲酒歴の聞き方を取り上げます

26_社会生活歴(2)

第26回 社会生活歴その2
職業歴について取り上げます

27_社会生活歴(3)

第27回 社会生活歴その3
出身、居住地、生活状況について解説します

28_社会生活歴(4)

第28回 社会生活歴その4
暴露歴について解説します

29_社会生活歴(5)

第29回 社会生活歴その5
生活状況、栄養、運動習慣、仕事・収入、安全、性に関する病歴聴取について取り上げます

30_社会生活歴(6)

第30回 社会生活歴その6
高齢者における社会生活歴の病歴聴取について解説します

31_家族歴

第31回 家族歴
家族歴の聴取と、現病歴との関連について検討する方法を解説します

32_システムレビュー(1)

第32回 ROS(システムレビュー)その1
システムレビュー(ROS)を紹介します 使い方のひとつ、現病歴に肉付けする方法として

33_システムレビュー(2)

第33回 ROS(システムレビュー)その2
診断が困難なときに登場するROSの使い方を解説します

34_システムレビュー(3)

第34回 ROS(システムレビュー)その3
診断の裏にマルチシステムの病態が隠れているのを明らかにするためのROSを紹介します

35_システムレビュー(4)

第35回 ROS(システムレビュー)その4
病歴のあと、身体所見で診断の鍵が得られる場合があります その時には病歴に戻り、さらにROSを使って診断の深みをつけましょう

36_システムレビュー(5)

第36回 ROS(システムレビュー)その5
目の前に見えやすい病歴の背後にある要因を明らかにするためのROSの使い方を解説します

37_システムレビュー(6)

第37回 ROS(システムレビュー)その6
システムレビューをすることで、患者の健康増進につながる事例を紹介します また、ROSの記載場所についても解説します

38_解釈モデル

第38回 解釈モデル
患者さん自身の受療動機など、「解釈モデル」について取り上げます